あこがれ

1986年W杯メキシコ大会。
マラドーナの“神の手”が話題になったこの大会。
今回の南アフリカ大会で日本代表が対戦したデンマークがW杯初出場をはたし、
過去W杯優勝経験のある西ドイツ、ウルグアイといった強豪国と同組というまさに
“死のグループ”を“ダニッシュ・ダイナマイト”の破壊力で3戦全勝で1位突破し、
決勝トーナメント進出という偉業を成し遂げた大会でもありました。

翌年、高校へ入学した私は、サッカー部に入部しました。（正式には部ではなく同好会
でした。私の高校は過去全国大会で複数回優勝したことのある古豪のラグビー部が力
をもっており、ラグビー部が練習しない雨の日にグラウンドを利用できるといった環境で
した。）

同好会らしく？決まったデザインのユニフォームはなく毎年3年生がカタログを見てデザ
インを決めていました。私が入部した頃の先輩達は86年大会のデンマークチームの躍
進の影響もあってか、デンマーク代表のレプリカモデルを採用しました。当然、日本には
まだJリーグもなく、W杯は夢のまた夢といった時代の話です。

高校生の私にとっては、小国ながら強敵を次々と撃破していったデンマーク代表と進学
校の同好会ながら、サッカーの名門高校と互角に渡り合っていた先輩方の姿が重なり
あい、早くレギュラーになって、あの赤く輝くユニフォームに袖をとおすことが目標でした。

あれから24年。
日本代表があこがれのデンマークチームと遠くアフリカの地でW杯決勝トーナメント進出
をかけた試合を行い、堂々と勝利をおさめる日が来るなんて・・・。

この大会を通じて、日本だけでなく、世界中にあのサムライ達が身にまとう青いジャージ
にあこがれる子どもたち（大人たちも！）が増えてくれると嬉しいです。

さぁ、決勝トーナメントで先ずは1勝！歴史を塗りかえろ、がんばれ、日本代表！！



日経ビジネスに連載されている、これを読むとサッカーを見るのが更に面白くなります。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100617/214998/